WAREHOUSE
30s スポーツジャケット
世界には二種類の男がいる。
というより、
二種類の男しかいない
と言った方がいいかもしれない。
それは、ライダースJKTを着る男と、
着ない男だ。
ライダースJKTという異形の服の持つ、
強烈な個性が、
そう、
わかちざるを得ないからだ。
ライダースJKTという言葉でまっすぐに思い浮かぶのは、
やはりスラッシュポケットのWのライダースではないだろうか。

ターミネーターにマッドマックスに、ケンシロウが着てるのも、そんなライダースっぽいJKTだ。
ライダースは、
ある種の、
強さ、
凶暴さというものを内包した、
攻撃的要素を持った、
男の服だと思う。
僕もそういう服を好むだけあり、
割と気性も激しい面もあり、
許容範囲が狭く、
攻撃的なパーソナリティを持った人間でもあった訳なのですが……
もう、32歳ですからね。。。

よくね、「人間丸くなる」という事を、成長の証のように語られますけどね……
32になって思う事は、丸くなるということは「エネルギーの枯渇」ですっ!!
最近、とみに思うのは、なんかね、色んなことが面倒くさいのでね、
本当に、怒れなくなってきてるんですよ。。
たとえば人間関係とかもね、少々そりがあわなそうなヤツでも、
一回ぶつかりあってみれば、ちょっとは理解しあえる……
そこで得るモノはあるというのが、若者的な考え方だと思うんですよ。
真剣十代しゃべり場とか、一期一会とか出て、涙目で顔を真っ赤にしてる人達って、
なんかそうじゃないですか。
しかし、32歳になった俺は、
そりがあわないっいう事は「魂が拒否している」訳だから、
わざわざ、仲良くなるために、平地に乱をおこす必要はないっていう感じなんですよねえ〜
ケンカしなくちゃ仲良くなれないくらいなら、そいつとは関わらなくていい……という事なのです。
と、まあ、そんな風に人間的にドンドンぬるくなり、
しかし知識は増えるので、
人と会えばペラペラ語りたがるわけで……
ルー大柴とアルムおんじがフュージョンしたらオレになるかも……
なんて風に思っているわけですが。。。

そういう風に人間が変わると、服の趣向にも影響が出てくるんですよねぇ〜
15才位からずっとライダースJKT着てますけど、最初の志とは違うものをね、最近強く求めてるんですよ。
黒光りする、危険な香りのJKTを求めていたはずが……
1、革は、程よく柔らかいほうがいい。
2、あんまりいかつすぎない、程よいデザインがいい
3、普通に参観日とかに行っても、浮かない程度の、程よい雰囲気で着たい。
という感じで……ね、
とんがった服という理由で、ライダースJKTを選んだはずなのに……
ライダースJKTからは今更はなれられないので、
ヌルイ……中庸な雰囲気のライダースを求めるという……
本末転倒はなはだしいわけなのです。
で、スポーツJKTとライダースが呼ばれていた、30sや40sの時代のものにたどり着いたわけです。
このころのものは、ウエストにベルトがついていないものが多く、
デティールが牧歌的な雰囲気もあり、
あんまりとんがってないんですよねぇ〜

そんなスポーツJKTのなかでも、
特にぬるいのが、
この、
WAREHOUSEのJKTです。
ざっくばらんに分けると、トラッカーという種類のデザインになるのかな。
フロントをボタンにしただけで、ずいぶん落ち着いた印象になりますね。
ライダースというよりも、テイラードJKtに似た革ジャンという気がします
色も、おぼっちゃまチックです。
黒のWのライダースを着ている男は、
ロイとかジェイとか、サムとか、
そういう、ナイフのようなギラギラ感がある名前があう気がするじゃないですか。
でも、WAREHOUSEのJKTを着ていそうなのは、
マシューとか、アーノルドとか……セバスチャンという……
育ちがよさそうというか、
人の話をちゃんと聞いて、
文句も言わずにオツカイ行きそうですよね。。
こういう服を好むようになり、確実にオッサンになっているなぁ〜
と自分をカミ締めることが多いです。
このボタンの革ジャンは、ボタンを開け閉めするのが面倒くさいのが玉にキズです。。
オッサンは、動くだけで疲れるので、
ささいなことでも、わずらわしい思いはしたくないのです。。
少し大きめの襟とか好きだし、
革も柔らかいし、
ご近所にも不信感を与えないし、
好きなデザインなので活用したいトコロですが……
出動回数は少なく、
今時期はもっぱらスカジャンとかB−10とか、N−1着てますねぇ〜
ボタンじゃなければ……もっと着るのになぁ……
(それなら、普通のトラッカーになってしまうので、このJKTを選んだ利点の意味がなくなるわけですが)
と、また本末転倒な事を考えてしまうのですが、
そういう本末転倒というか矛盾を許せるようになる時、
人はオッサンになるのかもしれません。。。
若者だったころは、そういった矛盾を受け止めきれずに、
答えを一つにしぼろうとしていたから。。。